板島城跡 現地説明会
[平成21年11月14日(土)および16日(月)〜20日(金):宇和島市和霊町]


遺構説明
遺構説明
 
 平成21年11月14日(土)および16日(月)〜20日(金)午前9時より、宇和島市和霊町に所在する板島城跡において、一般国道56号和霊歩道建設に伴う発掘調査の現地説明会を開催しました。

 板島城跡は、旧宇和島市北部、蟹の手状に延びる丘陵先端(標高約65m)に位置しており、吉田・三間・鬼北方面からの結節点にあたります。周辺でも点々と山城跡が確認されており、重要な位置に山城が築かれていたと考えられます。

 調査は、山城の東側斜面約2500平方メートルについて実施し、柱穴約20穴、土坑3基のほか、通路状平坦面や溝状遺構(竪堀?)などを検出しました。また、縄文土器(約6,000年前)・弥生土器(約2,000年前)・土師器・備前焼・常滑焼・中世須恵器・瓦質土器・瀬戸美濃焼・青磁・肥前陶磁器・石製品(茶臼・砥石・石硯)・銅銭など非常に多種多様な遺物が約2,000点出土しました。

 文献によると、板島城跡は天正13(1585)年頃の廃城であるとされていましたが、出土遺物の大半が室町時代(15世紀)頃の遺物で、予想していた時期よりも100年ほど古い時期に山城として最も機能していたと考えられます。また、出土遺物の中でも特に注目される遺物として、瀬戸美濃焼の天目茶碗・茶臼・瓦質土器の火鉢などがあります。これらは主に茶道具として使用されるもので、板島城の城主が喫茶を嗜む文化的素養をもった人物であったことがうかがえます。

 1週間にわたって行われた説明会は、地元の方々を中心に約80名の参加を得ました。調査区のほとんどが斜面で足元の悪い中、現地まで足を運んでいただき熱心に説明を聞いて下さった方や、すばらしい眺望に当時の風景を想像されていた方などもおられました。どうもありがとうございました。
 
遺構説明 土層説明
遺構説明 土層説明
 
遺物説明
遺物説明


現地説明会資料[PDF]
(3.0MB)

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