柿の木西法寺遺跡・熱田城跡 現地説明会
[平成16年12月8日(水)〜11日(土):宇和島市祝森]


 
遺構説明
遺構説明
 
 平成16年12月8日(水)〜11日(土)、宇和島市祝森において、一般国道56号宇和島道路建設に伴う発掘調査を行った柿の木西法寺遺跡・熱田城跡の現地説明会を開催しました。

 熱田城跡は、津島町の北部、遠近川の右岸丘陵上(標高約82m)に立地しており、柿の木西法寺遺跡は宇和島市の最南部、来村川の支流である野井川の開析谷(標高約55m)に立地しています。

 熱田城跡は、平坦部(主郭)とその南北に掘られた2条の堀切で構成された中世の山城です。主郭の中央には見張り台と考えられる高まりが設けられ、主郭の南西部には周りより一段低い平坦面を造り、そこに掘立柱建物が建てられていたようです。堀切は断面が逆台形の箱堀で、南の堀切の城内側には土塁状の高まりと石列が検出されています。
 居住施設や出土遺物は少なく、人が常時生活をしていたとは考えにくく、戦時の避難場所的な施設であったと考えられます。

 柿の木西法寺遺跡では、調査区の南西側で、中世(15世紀頃)の掘立柱建物2棟、柵列3条、柱穴を多数検出しました。この地は、以前より寺院が存在していたという伝承の残る場所でした。今回の調査では、寺院の存在を示すものは確認できませんでしたが、南予における中世集落の在り方を考える上で有効な資料を得ることができました。そのほか、縄文時代早期(今から約1万年〜6千年前)の楕円押型文土器や後期(今から約4千年〜3千年前)の磨消縄文土器、石鏃やスクレイパーが出土しています。特に黒耀石の剥片・細片が多く見られ、この地で石器製作あるいは石器補修を行った可能性が考えられます。

 説明会の期間中は晴天に恵まれ、総数177名の方々が集まってくださいました。どうもありがとうございました。
 
縄文土器出土状況 石鏃出土状況(古代)
縄文土器出土状況 石鏃出土状況(古代)
掘立柱建物(中世) 縄文時代の土器
掘立柱建物(中世) 縄文時代の土器
縄文時代の石器 中世の遺物
縄文時代の石器 中世の遺物


現地説明会資料[PDF]
(2.5MB)

〜この遺跡の発掘調査報告書はこちら〜


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